ロータリーエンジンの寿命を決める「温度」の話

hiro.jpgロータリーDr.石井です。

 

さて、RX−7やRX−8に乗っているオーナーさんなら・・・ 

 

「ロータリーエンジンは弱い」

「ロータリーは壊れる」

 

などの「エンジンが壊れる!」という話を聞いたことがあると思います。

この悪いイメージは、ロータリー車販売開始から40年以上経っている今も根強くあります。

 

実際に「いつエンジンブローするのかな?」と頭のどこかで

心配しているオーナーさんは、非常に多いようで・・・、

 

日々、多くのロータリー車の点検やメンテナンスを行っている私は

「エンジンは大丈夫?」という質問をいつも受けます。

 

あなた様は、どうでしょうか?

エンジンブローの心配をされていますか?

 

エンジンというのは、基本的に重たいクルマを動かす駆動力を作っている大本で

その駆動力は、エンジン内部で生じる“爆発エネルギー=熱”です!

 

クルマがいつも、どんな状況でもスムーズに動いてくれるのは

この熱のお陰であって、非常にありがたいものです。

 

が・・・、

 

この非常にありがたい「熱」が原因して

    エンジンという機械は、いずれ壊れてしまいます!

 

なんとも皮肉な関係ですが・・・

 

エンジンという機械は、ロータリーエンジンもレシプロエンジンも同様に

複数の金属で出来た部品が組み合わさった物です。

 

この「金属」というのは、どのような金属も基本的に熱による弊害を受け

変形や破損などのトラブルが起きてしまいます。

 

もちろん、エンジンなどの高温な熱に繰り返しさらされる場合は

熱に強い金属が使われているのは当然ですが・・・、

 

それでも、長い年月、金属が熱にさらされると、

どうしても変形や破損は免れず、機械的なダメージ=故障を起こします。

 

いずれにしても、エンジンという機械は「熱」によって寿命が決まります。

 

このように話すと、なんだか「熱」を敵視しているようですが、

熱あってこそのクルマなので、そんなつもりはありません。

 

では、どうすれば良いかと言えば、それは・・・、

 “上手に熱と付き合う”ようにすればエンジンの寿命は延びます。 

 

上手に熱と付き合うとは、どういったことかと言えば、

 

エンジンは、オーバーヒートを起こしていなくても

繰り返す高温による弊害を受けて壊れてしまうので

その熱をエンジン出力の妨げにならない程度にコントロールしてあげる。

 

つまり、 あなた自身が愛車に対して何らかの対策を行い

エンジンを熱から守ってあげれば、エンジンの寿命は延びるのです。

 

では、エンジンを熱から守ってあげる方法はどういったことか?と言えば、

ごく当たり前ですが、クルマのエンジンの熱は・・・、

 

  • 冷却水やエンジンオイルの油脂類によって熱を吸収してクールダウンしている
  • 燃焼室で爆発した際に出た排気ガスをマフラーなどによって排出させる放熱している

 

この2つが主体となって、エンジンから出た熱の処理を行っているので

より効果的に、この方法を活用することです。

 

特に、ロータリーエンジンの場合は、2つの主体となっている熱処理方法のうち

油脂類の冷却は、レシプロエンジンとは全く違った“特殊な方法”で行っており、

 

その特殊な冷却方法こそが

  「ロータリーは高温だ!」と言われる、最大の原因なのです!

 

だから、RX−7やRX−8に乗っているあなたは、

その特殊な冷却方法と油脂類の大切さを十分に理解することが必要で

 

それが理解できた上で、日ごろから油脂類に気をつけ

さらには対策ができれば、愛車のエンジン寿命は必ず延びます!

 

ここから先の章で話す内容は、全て・・・

 

“エンジンの寿命を延ばす”

“エンジンを壊さないようにする”

 

ということに焦点をしぼって、クルマの基礎知識など全くなくても

分かりやすく解説していきます。

 

どうぞ、じっくりと読んでいただき愛車に役立ててください!

 


◆第2章「「ロータリーエンジは高温だ!」と言われる本当の原因 」は

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