冷却水のピーク温度について

きっと、あなた様はRX−7やRX−8にすでに乗っている方だと思います。

では、そんなロータリーユーザーのあなた様に質問です。

 

「秋や冬など、外気温が低い時でも水温を気にしていますか?」

 

答えはどうでしょうか?

 

私が感じているのは、多くのロータリーユーザーさんは、

外気温が低い秋や冬場は、水温を気にする人は少ない・・・です。

 

実際、秋や冬場に「水温」に関しての相談は、

梅雨時期や夏場に比べるとかなり少なくなります。

 

LLCの交換依頼も、夏場は毎週何台も依頼がありますが

冬場は、非常に少ないです。

 

何で、外気温が低い時期になると水温の心配はしなくなるのか?

 

それは、きっと一般的に

「冬場は、冷却水のピーク温度が下がる!」などということが

まことしやかに言われているからでしょう。

 

しかし、待ってください!

一般論が正しいということは、決してありません。

(正しくない一般論は、この世に沢山横行しています)

 

実は、水温は、365日ピーク温度に変わりはありません!

 

若干2〜3℃程度の差は、あったとしても、その程度の差で

秋や冬の外気温が低い時期でも、ピーク温度に変わりはありません!

 

では、何が違うかと言えば・・・

 

外気温によって、エンジン始動時の水温は、確かに違います。

夏場の方が、エンジン始動時の水温は高く、冬場の方が低いです。

 

しかし、スタート温度に差があっても、ピーク温度に変わりはありません。

 

それは、エンジンの燃焼室の温度は、最低でも700℃程度はあり

1,000℃を超えることも日常茶飯事で、この温度は、一年中変わることは決してありません。

 

こんな超高温のエンジン燃焼室の熱を吸収している冷却水が

外気温度程度で変わるはずは有りません!

 

もし、寒い冬場、エンジンの燃焼室に直接、70℃程度の水?お湯?を

かけた場合を想像してください。

 

・・・結果は、いくら寒くても「焼け石に水」といった状態で

ジューっとすぐに蒸発してなくなります!

そんなこと言われなくても誰でも分かることだと思いますが・・・。

 

繰り返しになりますが、

燃焼室の温度が、外気温程度で左右されることは有りません。

 

だから、その変わりのないエンジンの爆発熱を吸収する冷却水も

変わることは無いのです。

 

しかし、なぜか一般論の「外気温が低いと冷却水の温度も低くなる」ということが

正しいように思われていrのと、

 

寒いとつい「寒いらから大丈夫」と何の根拠もないのに思いがちになって

外気温が行低い時期、水温を気にすることがなくなりますが、

実際は、水温のピーク温度は変わらないのです。

 

ピーク温度が「何℃である」とハッキリした数値は、冷却対策や

クルマの仕様などによって違うので断定的には言えませんが

いずれにしても変わりはありません。

 

ですので、エンジンの寿命を左右する1つの「水温の対策」は、

常に行っておく必要があると言うことです!

 

実際に、最も寒い1月〜2月の冬場にエンジンブローを起こすクルマも

沢山あり・・・、

 

このページは、平成22年の2月に作っていますが、

現在、私の工場には、過去最高を記録する台数が

エンジンブローで入庫になっています。(本当に!)

 

寒い冬だからと言って「大丈夫」は決してないことを忘れずに!

 

そして、油脂類は寒い冬場でも劣化します。

 


【補 足】

最低でも700℃もある高い温度の場合、 北海道の寒冷地だとしても、

エンジン稼働中、外気温程度で極端に水温が低くなるようなことはありません。

 

もちろん、寒冷地の場合は部品も油脂類も「寒冷地仕様」になっていますが

この仕様は、あくまでも「低温時」に対して対策がされているのであって

高温に対して対策をしているものではありません。

 

例えば、冷却水ならば、エンジンが冷えてから温度がどんどん下がり

凍結によって部品が膨張して破裂しないように、低温時でも凍らないようになっています。

 

LLCのことを「不凍液」などと言う場合がありますが、

読んで字のごとく「凍ることが無い液」という物で、高温に対して

対策された液体ではありません。


 次はロータリーの圧縮率はエンジンオイルで決まる! をご覧ください!