ブログ2013.10.07/21万キロ走ったエンジンオーバーホール中
9月末からバッタバタでブログ更新ならず 今日やっと更新できます
9月中旬頃に「21万キロ走ったFD3S」のエンジン内部を公開しました。
あの後・・・
「自分のFDも15万キロ近くてそろそろオーバーホールを考えているけど
どの程度エンジン部品を新しくしたら良いのか?」という問い合わせが多かった。
確かに、一般的には全ての整備や点検も含めて自分のクルマなのに
オーナー自身の目で状態を確かめたりすることはできない。
だから、どこが悪いかなんて知ることができない
うちは、メンテナンスを推奨している店だけに
自分のクルマの状態を知ってもらえば、点検や整備の大切さが分かるので
極力すべての作業を公開している。
エンジンのオーバーホール時もエンジンを降ろしたら
オーナーに来てもらって内部の状況を確認してもらって、
どれは使えて、どれは新しい物を使うかなど説明、相談した上で見積もりして
OKが出れば作り上げるんだけど、
なかなか自分のクルマでもエンジン内部を見ることはできないのが一般的だ。
さて、9月中旬にご紹介した21万キロのFD3S。
今回は、結構新しい部品を使わざるおえない状況で、こんな感じに新しい部品を使った。
メインのエンジン部材しか写真では写っていないけど
このほかにも、当然ながらすべてのガスケットにOリング、
エンジンを繋いで支える長〜いネジのようなテンションボルト全て。
それから、アペックスシールやサイドシール、コーナーシールなどのシール類も全部新品です
ただ、新品だからといって、ただ単にエンジンを組みつけたりはしません。
様々な細かい作業(これは企業秘密)を施してからエンジンを作ります。
・・・新しいエンジン部品を使うと、なんか画像も神々しい感じ
出来上がったエンジンはコレ
う〜ん、実にキレイなエンジン
これから、このエンジンをベースに補機類が取付けられ、エンジンに火が入ります
ちなみに、最も最悪なエンジンオーバーホールは、
良さそうと思われる中古のエンジン部品を寄せ集めて作ったエンジンです。
チューナーによっては「当たりが出ていて良い!」っていうことを言う人もいますが
それは、例えばレース等で使用する短命一発勝負のような場合のみです。
レースカーは、一般車と違って慣らし運転なんかできないし、
最初から全快走行して、レースの時だけ走れてタイムだけ出せればOKで
予備のエンジンは常にあるので、それで構いません。
だけど、長く乗り続けるスポーツカーでも一般車の場合は、
きちんと新しい部品を使い、きちんと組み上げ、きちんとしたメンテナンスを行えば
オーバーホール前より長く乗れます。(あくまでもきちんと作ることが重要だよ)
安さで勝負的な風潮と言うか世の中の流れはあるけど
やっぱり値段と品質は相応。
だけど、すごく高い価格でエンジンオーバーホールを行っている店もあって、
これが実は非常に多くてビックリするけど、実態はいい加減なオーバーホールという
ケースも数多く見ているので、相談先を慎重にオーナー自身が選ぶことも大切
それと、ただ単に電話で「エンジンオーバーホール幾ら掛かります?」という
一方的な問い合わせも多いけど、クルマも1台1台状態が違うから
平均的な価格なんて、言えない。
だって一度も診察したことない病院に「俺、胃ガンなんですけど手術いくら掛かります?」なんて
病院に聞いて、普通答えてくれる?
答えてくれないよね!それと一緒。
エンジンをいつオーバーホールしたら良いのか分からない人も多いと思うけど
そういったオーナーは、まずは、状態チェックの点検を受ける事。
それしか、ない