ブログ2013.09.16/21万キロ走ったエンジンのオーバーホール
先日、エンジン不調を訴えて「エンジンメンテつき総合点検」に来られた
川崎市在住のFD3Sオーナーさん。
いつも俺の点検は、様々な不調原因を探るために
絶対に自分で乗って確かめる、自走点検をしているんだけど・・・
この方のFD3S、乗った瞬間からすごくエンジンに元気がなくて
とにかく失速の連続(>_<)
失速の原因は、ソレノイドバルブがアウト。
(ここではソレノイドバルブについて解説すると長くなるから今回は省略)
ソレノイドバルブがいかれると、フューエルセーフがかかってガツ〜んと失速するのが特徴。
でも、このFD3Sは、なんか「ふわ〜」と優しい感じに失速する。
正直、こんな優しい失速を味わったのは何年ぶりだった。
で、優しい失速の原因は、もうエンジンの元気が全然なくなりすぎているから
ガツんッ!と失速もできなかったのが原因。
それもそのはず
なんと、21万キロ一度もエンジンオーバーホールをやったことがないという(オーーーーォ!)
俺「うーん、そろそろ2回目のエンジンオーバーホールかな!」と言ったら
「いいえ一回もオーバーホールしたことありません(キッパリ)」と返事が返ってきて
俺はぶったまげた・・・マジで。
…世の中、大切に乗ると21万キロもつロータリーエンジンもあるのだと教えられた次第。
で、ソレノイドバルブ直して失速を無くすことはできるけど・・・
バルブ制御が動きだしたら、空気も燃料もバシバシ元気にエンジン内部に送り込まれたら
お疲れエンジンは、すぐにブローするからエンジンオーバーホールをすることにしました。
というワケで、昨日15日にエンジンを降ろして、オーナーさんとエンジンをばらして
内部の確認作業と説明をしました。
21万キロ頑張ったエンジンの一部分の画像。
鬼嫁ユッコもエンジンばらしを手伝い、思わず「お疲れ様〜」と言ってました。
本当に21万キロもがんばったエンジン、お疲れ様です<(_ _)>
・・・エンジンの内部の話は、またこの次に。